Uni-Titanium – Racing
Uni Benefits
Uni-Titaniumが開発される以前はパフの中でセイルが深くなりドラフトが下がり、風が抜けた時は反対の事が起こる、このセイルシェイプの不安定性に苦労してきました。ストリングセイルであっても、シェイプの不安定性はほぼすべてのロードパスヤーンがセイルのプライマリーロードパスに沿って、リーチあるいはラフと平行に走っている事に起因しています。二次および三次負荷を補うための直線的なロードパスデザインでは十分な安定性を得られません。
The Sydney 43 Christopher Dragon with her Uni-Titanium No. 1 and mainsail.
Uni-Titanium 構造
これらのパフォーマンスを落としてしまうシェイプの歪み問題を解決するために、リーチからラフ方向へ配列された切れ目のないカーボンヤーンに一方向性のカーボンシートを添加したメンブレンセイルであるUni-TitaniumをUK Sailmakersは開発しました。この一方向性のカーボンシートは磁気テープのように厚く軽い。Uni-Titaniumに入っている四層(マイラー、ロードパスヤーン、ユニカーボン、もうひとつのマイラー層)はワンピースのセイルになるよう真空圧下でUV接着され、可変形態の熱成形機に置かれる。結果、パフの中でもラルの中でもシェイプを保持してくれるセイルが出来上がります。実際に、トリマーがセイルシェイプを変えるまで保持してくれます。
Titaniumの相違点
Uni-Titaniumの構造方法と他社の製品との間にはいくつかの重要な相違点があります。まず、セイルの三点間を途切れる事なくヤーンがセイル全体に張り巡らされつくられます。この耐荷重性の高強度ヤーンの配列は3Dシェイプのマイラースキンの上に機械によって(糊を使わずに)ねかされます。糊を使わないことにより脆くなることを防ぎ、出来上がるセイルがより軽くなります。ドライヤーンは15~30%、セイルの重量を抑えてくれるでしょう。
構造上のヤーンが各パネルごとにしか走っていないハイテクセイルとは違い、Uni-Titaniumセイルはシームにかかる負荷、負荷が生むシーム部の歪み、しわ、シームのミスの可能性が除去されます。Yes!マイラースキンにはシームがあります、ですがそのシームはただ3Dシェイプを創るために入れているだけです。Uni-Titaniumセイルは滑らかでリンクルフリーです。
Mini Transat with a Uni-Titanium mainsail.