Flex – Racing
A Beneteau 40.7 with yellow aramid Flex main and genoa.
クロスカットパネルのセイルはクロスの無駄がとても少ないので最も経済的に作れます。フレックスラミネートは耐荷重性テープで補強せずクロスカットで作れるので、最も安価になるようデザインされました。
クロスカットセイルは各パネルに対しお互いが平行でリーチに直角になります。この構造ではクロスのロール方向ではなくパネルの横に強いヤーンがわたるクロスを使用します。
Diagram 1. Cross-cut panels with Fill Oriented cloth shown oriented perpendicular to the straight-line leech. The inset shows the “fill” and “warp” thread directions. In a fill oriented cloth, the fill yarns are stronger than the warp yarns.
ウーヴンクロスにおいて、ロール方向に対し横切るように織られているヤーンをフィルヤーンと呼び、ロールに沿って織られているヤーンをワープヤーンと呼びます。横方向(Fill Direction)に強いヤーンを持つクロスをフィルオリエンテドクロスと呼びます。
フレックスは縦に緩めの織りとフィルヤーンの周り四方にヤーンを増強した横ヤーンとで作られたフィルオリエンテドクロスです
Photo 1.Fill yarns shown in blue, warp yarns shown in red, 20° X-Ply yarns shown in green and 30° X-Ply yarn show in yellow. The two sets of X-Ply yarns are closer to the fill direction than the warp direction to support the loads along the leech, where the highest loads in the sail run.
緑色と黄色でマークされた2つのX-Plyヤーンの役割はリーチを上下移動する負荷を拾います。Tape-Drive、X-DriveやTitaniumなどのストリングセイルでは連続するヤーンやテープがリーチに沿ってクリューとヘッド間の負荷をスムーズに流してくれます。トライラジアルセイルの場合、リーチにかかる負荷に長く、強い縦のヤーンが合うよう細長いパネルが角度をもって配置されます。フレックスセイルにおいて、クロスカットの配置では完璧に拾えない負荷を2つのXヤーンが拾ってくれます。
レース用のフレックスセイルにはアラミドヤーンあるいはポリエステルヤーンを使用します。
A Beneteau 40.7 with an aramid Flex mainsail and No. 3 genoa.